社内弁理士のチャレンジクレーム

チャレンジクレームとは「実務家の間に通用する俗語で『だめもと』のチャレンジ精神で審査を受ける限定の少ない広いクレーム」をいいます。社内弁理士が「だめもと」で抽象的な理論と実務の架橋を目指します。

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判例の射程とサーチライトのアナロジー 

弁理士の試験勉強をしていたとき「判例の『射程』を学ぶことが大事だ」と教わったことがある。「射程を学ぶ」とはどういうことだろうか。これを2009/2/4のエントリでも触れたタルコット・パーソンズの「概念はサーチライトである」というアナロジーを使って説明したい。

このアナロジーを紹介している苅谷剛彦『知的複眼思考法』(講談社)に「一人歩きしているシンボルやルールが、いかに実体化されるにいったたのかを、一人歩きし始めたときの事情に立ち返って考えてみることが、一人歩きを止めさせる発想につながるのです。」(p201)とある。

ある「概念」が多くの人々の共通理解になっている場合、その「概念」は個別のケース(「経験」)から抽象化され成立したものである可能性が高い。その「概念」が成立した個別のケースを知ることによって、その「概念」というサーチライトの「射程」が分かるのではないだろうか。

これを判例に当てはめてみると、もちろん「個別のケースを知る」というのは判例を学ぶということだ。「概念」というのは「法理論」ということになる。よって「判例の結論である法理論だけを覚えても、法理論の成立する背景となったケースを知らなければ、法理論の射程を知ることはできない」ということになる。

具体例としては、均等論の5要件だけを覚えてやたらと適用しようとすることが挙げられる。これはまさに均等論を「一人歩きさせる」ことと言える。
知的複眼思考法知的複眼思考法
苅谷 剛彦

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[ 2009/02/05 20:14 ] 知的生産 | TB(0) | CM(0)
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