社内弁理士のチャレンジクレーム

チャレンジクレームとは「実務家の間に通用する俗語で『だめもと』のチャレンジ精神で審査を受ける限定の少ない広いクレーム」をいいます。社内弁理士が「だめもと」で抽象的な理論と実務の架橋を目指します。

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「侵害立証性(侵害立証容易性)のあるところ事件あり」 

2009/2/13のエントリで「侵害立証性のある発明を出願するのが基本的な知財戦略である」と述べた。侵害立証性のない特許を取得しても第三者への活用が困難であるためだ。当然のことだが侵害立証性のない特許が侵害訴訟に用いられることはない。よって侵害立証性のないところに事件はない。今回は今まで当ブログでふれてきた事件が侵害立証性のある分野での事件であることを確認したい。

2009/3/5のエントリで標準化には侵害立証性を高める効果があるというNTTの渡部比呂志氏の論文を紹介した。当然のことだが標準化技術はその内容が公開されるためだ。また先の論文でもふれられているように標準化には侵害の回避を不可能にする効果もある。これらの効果が標準化の分野で特許に関連する事件を起こす要因である。例えば2009/3/6のエントリで紹介したVizioと船井電機の事件である。

同様にOSS(特にGPL)には侵害立証性を高める効果がある。OSSもその内容が公開されるためだ。ここからOSSの分野では特許に関連する事件が起きやすいといえる。他の要因もあって今のところOSSに関する特許問題はそれほど多くないといえるだろう。しかし、例えば2009/3/3のエントリで紹介したマイクロソフトとTomTomの事件のような事件は今後増加する可能性がある。

標準化にしてもOSSにしても「侵害立証性のあるところ事件あり」といえる。よって侵害立証性は重要である。ここから侵害立証性の高い標準化やOSSの分野における特許は重要であるともいえる。
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[ 2009/03/09 22:17 ] 知的生産 | TB(0) | CM(0)
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